松田公認会計士事務所

TOPICS

お知らせ
2025.06.01

黒字倒産を防ぐ!資金繰り改善と融資対策の実務

利益は出ているのに資金が足りず倒産してしまう「黒字倒産」。これは決して珍しい話ではありません。売上があっても、売掛金の回収が遅れたり、仕入や人件費の支払いが先行したりすると、手元に現金がなくなり、取引先や金融機関への支払いができなくなることがあります。利益=余剰資金ではありません。現金の動きを常に意識した月次決算を行うことが、安定した経営の第一歩となります。

このような資金不足を防ぐには、日頃から「キャッシュ・フロー」の見える化が重要です。まずは月単位で会社の業績を明らかにし、お金の流れを把握しましょう。もちろん、ある程度リアルタイムで実施しなければ効果が薄くなってしまうため、日々の領収書整理や記帳、現金の管理、売上の集計等の経理業務を堅実に実施し続ける事が重要です。

黒字倒産のリスクを抑える月次決算では、PL(損益計算書)だけでなくBS(貸借対照表)とCF(キャッシュ・フロー計算書)を連動して見ることが必要です。まず、将来予想される人件費や設備投資等のキャッシュ・アウトを加味し、いつの時点で運転資金がどれくらい必要かを試算します。

さらに、金融機関との関係構築も大切です。正確な決算書を毎年作成することは勿論のこと、必要に応じて早めに相談することで、いざという時の融資スピードが違ってきます。また、金融機関が融資を判断する際には、自己資本比率や債務償還年数などの指標も見ています。

資金ショートを防ぐには、日常的に試算表とキャッシュ・フロー計算書を活用し、資金不足の兆しを早期に把握し、いざという時に融資を受けられる体制を整えることが大切です。

‹ ›

COMPANY

事務所紹介
松田公認会計士事務所
〒673-0878
兵庫県明石市山下町6−9
TEL:078-912-5111
JR/山陽明石駅から徒歩5分!
駐車場・駐輪場もございますのでご利用ください。